「箱根強羅ホテル」も終わってしまいましたね。

祭りの後の寂しさとでも言うのでしょうか、あの劇場近辺から離れ
がたくて、オペラシティの50何階かのレストランの窓辺のテーブル
で、黄昏時まで景色を眺めながらおしゃべりに興じていたところ、
帰りの新幹線に間に合うか?という時間になってしまい慌てました。

まぁそんなことはどうでも、この「箱根強羅ホテル」は思い出に残る
作品となりました!
出演者の皆さん、全員大好き!ほんとにありがとう!

最初に観たときとは、あちこち記憶違いがあることに気が付いて。。
私ったら発情スプレーなんて書いてしまってますが、あれは惚れ薬
と言ってましたね。
可笑しかったのは、ばかばかしい作戦ながら効能はなかなかのも
ので、惚れ薬を吹きかけられた内野たち軍人さん、途端にキロリ?
ンとなって娘達を追い掛け回していましたが、梅沢おばちゃんのこと
はしっかり避けるんですよね。ちゃんと年齢制限付きだったんです笑い


また泣いてしまったなぁ。。子守唄。

敵国となったアメリカは、姉にとっては母が住んでいるところなのだ
し、その母が愛した再婚相手の国。
しかもその母は実の娘である姉よりも、自分を可愛がって育ててく
れたのだと姉との再会によって弟は知るのですから、国と国との征
伐合戦は、この姉弟にとってたまらなく辛いことですよね。
このあたりから軍人内野の心に葛藤が芽生えたのかもしれないと
思って見てました。

「みんな人間よ」を歌う麻実れい演じる山田先生を見ていると、戦時
中に聖心女子学院の学生でいらした曽野綾子や須賀敦子の作品
に書かれている、聖心に派遣されて来られた外国人シスターたちの
ことが思い浮かびました。

戦時中、外国人のシスター方は富士の裾野(だったか?)にあった
強制収容所に入れられたそうですが、戦争が終わり学校に戻って
来られると、誰を恨むでもなく何事も無かったかのように、ごく自然
に授業を始められた、その凛とした姿勢についてを書かれているの
ですが、もしそのシスター方が何かをおっしゃったとするなら「みん
な人間よ」なのではなかったか。。と、ふと思ったのでした。


カーテンコールで扉から出てきた内野は、2・3歩スキップしていませ
んでした?
遊びたいぞ?気持ちはラララ?♪そんなはしゃぎ心いっぱいのように
見えましたよ。
何度目かのカーテンコールの時、ターコさんは一人扉から顔を出して
「みんなはどうしているのかな?」というように、それぞれの扉を眺めて、
共演者の皆さんが出ていらしたのを見ると、嬉しそうに並ばれてました。

麻実れいと内野聖陽。
いずれきっと、同じ舞台の上で出会うだろうとは思っていましたけれど、
それが井上ひさし作品だったとは以外なことでした。
シェイクスピアかギリシア悲劇。。勝手に想像していましたから。。
でもあの姉と弟、今となってはどちらかが他の役者であったら嫌だと思
えるほど、役柄にぴったりのお二人でした。
素敵な姉弟!

「終わりは始まり」次のステップへの始まりというタイトルにしたものの、
しばらくはこの舞台の余韻をかみしめていたい。


宝塚時代、絵のように美しいといわれた麻実れいと遥くららのゴール
デンコンビ。
楽の客席にはその遥くららの姿も。とっても客席映えしていらっしゃい
ました?キラキラ


○○さま。
こうして箱根も終わりました。
次にひかえしはリュドヴィーク・おささんですねドキドキ大
お芝居、ショーと心ゆくまでご堪能下さいませラブ 私も。。私も。。