財務大臣会議の開催が迫ってきたのでホテル周辺の検問が厳しいと
かで、この間などタクシーに乗っていて検問に引っかかり、待ち合わせ
に遅れたとパコちゃんが言うものだから、早めに家を出て来たらスイス
イと車の流れもスムーズに、その早めの分だけ早くホテルに着いてしま
いました。

アーケードをぶらぶら、滝を見ながらお茶をと時間をつぶしていても、背
中から肩に、みぞおちから胸にとソワソワ感が押し寄せてきて上の空よ。
待ちに待っていた大阪でのオサさんトークショー。
東京会館に行けなかった私にとって、5ヶ月とちょっとぶりにお目にかか
ることになるオサさん。

オサさんの身をおく環境はかわっていても、今日は宝塚時代からのファ
ンが集まっているとあって、ものすごい歓声の中、両手を振りなが満面
の笑みでご登場のオサさん。
あっちからもこっちからもキャァ!キャァ!私だってキャァ!!

シルクコットンふう細いテイラードカラーの白のパンツスーツ。
銀糸のストライブが入っていたかも?
インナーは薄いチュール地っぽいベージュだったかな?
この下にも白のなにかを着ているのが、オサさん動き回っているうちに
はみだしてきちゃってました。
それに金属を綱状にねじったような太いネックレス。

予感はあっても、こんなふうに再び逢える日が訪れようとは。
フェアウェルパーティの日の絶望が、こんなに早い時期に晴れ晴れとし
た幸せにかわるなんて。
昨年のあの日、深々と頭を下げた後くるりと向きをかえて去っていった
オサさん。
その表情から、私はなんにも読み取ることができず、ただただ真っ黒な
気分が身体中に広がるばかりとなって、Sさまたちと部屋に戻って泣いた
のでした。

それが今日のトークショーが終わって会場を後にするオサさんといえば、
扉から出て行かれてからも会場内を振り返り、また数歩歩いて名残惜し
そうに振り返ってくれたのですよ。
この時のオサさんの表情は、ついてこいよ!と言っているようでした。

嬉しいな! 嬉しいな!
あたしゃ真っ黒になってしまっていた身体中の細胞が、金粉振りかけた
桃色の細胞に生まれ変わって、一挙に華やぎきらめいちゃったのであります。

つづく