動画サイトを見ていて今頃になって知ったのが、
「マルグリット」のACTシアターの初日にジュリエット・ビノシュが見に
来ていたこと。

SさまKさま、黒髪の外人に気がつきませんでしたか?
多分近くのお席だったはず。

ビノシュが何故この時期、日本に?
はは~ん、これね。
             ⇒☆

マルグリットのACT初日は、この舞台「in-i」のプロモーションで来日中
だったらしい。


ビノシュは、「マルグリット」の演出家ジョナサン・ケントがアルメイダ劇
場の芸術監督となり演劇ファンの注目をあび始めた頃に、ジョナサン
演出の「ネイキッド」に出演して好評だった。
これがルイジ・ピランデルロ原作。
つい最近TV中継があった「山の巨人たち」の作者だ。
「山の。。。」は麻実れいが出ていたので見たが、難解で一度見ただけ
では理解できず、でもどこか惹かれる作品だった。

どうもピランデルロの戯曲は日本だけではなく、イギリスでもほとんど忘
れられていたようで、「ネイキッド」という演目にも注目が集まった。
プロデューサーなのか演出家なのか、その眼力で魅力ある作品を見つ
け出し日の目を見せて結果は好評をはくしたのだから、ピランデルロとし
ても満足だろう。

そうその「ネイキッド」に出演したおりの仏人ビノシュの英語はなかなかの
上達ぶりで、英語至上主義のイギリス演劇界(シェイクスピアが生まれた
ばかりに、罪だわねぇ)を納得させるものだったとどこかで読んだ。
ただし、彼女の言葉よりもエモーションを大事にする演技が、英国舞台人
には新鮮に映った(そんなふうに割り切ったのか)と書かれていたものも
読んだ記憶がある。
まぁ観る者を納得させてくれりゃあいい。

日付が変わってしまいましたが「マルグリット」日生劇場初日
おめでとうございます。
歳だ歳だとヘロヘロしながら、またもや日帰りダブルヘッダーで
観て来るのだ。嬉しっ!!