2aa77939.jpg

サンクトペテルブルク、バルト三国を旅しているヤマちゃんから、
絵はがきが届いた。
ラトビア共和国の首都リガの旧市街。
向こうを流れる川はダウガヴァ川ね。

子供の頃から川の名前が大好きで、小学生時代に世界中の首都
を書き込む宿題が出た時に、トンチンカンにもその国に流れる川の
名前を書いて提出したものよ。
たんに川の名前が持つ響きに関心が向かうだけのことだったので、
子供によくいる鉄道博士とか虫博士とかとは違って、川の長さだと
か深さだとか、周辺に及ぼす影響だとか、もろもろに関知せずのス
タンスでのお気楽さ。

なかでもパラグアイに流れるパラナ川をどうして知ったのか、パラナ、
なんてステキな響きなの、むしょうに惹かれるわ。恋しいわ。
小学校卒業の時に級友とかわしたサイン帳に、私ってばペンネーム
のつもりなのかパラナって記してるのよ~バカバカ。

大人になって、グレアム・グリーンの「名誉領事」を読みはじめたその
瞬間、忘れていた思いがよみがえり狂喜乱舞におちいった。
子供の頃、あれほど恋焦がれた川にーーー!! 川に再会!!
主人公のドクター・プラーが住むアパートがパラナ川に面していたのだ。

「名誉領事」が映画化された作品(邦題「愛と名誉のために」)も見て
みた。映画の評価も主人公リチャード・ギアの評価もペケだったらしい
が、よくてよ。
原作どおり、主人公が川のほとりに建つ古びたアパートに住んでいた
だけで満足。実際、撮影はどこの国でおこなわれたのか知らないが、
彼の部屋の窓から望める川、一応あれはパラナ川なのねと、その気に
なって感激しておいた。

ロシアのネヴァ川、
ブルガリアのマリッツア川、
旧ユーゴのサヴァ川
嗚呼、川の名前を念仏のように唱えているだけで幸せ。