2005年05月

ジュリアス・シーザー

ロンドン、バービカン劇場で「ジュリアス・シーザー」を観て
きた知人がパンフレットを買って来てくれました。

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ローマ時代を描いていても、人の思いは昔も今も同じ、当時起こっ
た事は今も世界のどこかで起こリうることなのですよと言わんばか
りのパンフレットの掲載写真。

イラクの戦場の写真、孤独な兵士、ブッシュ大統領が駐留米軍を
訪れた時のものらしいノーテンキに笑っている写真までもが掲載
されています。
ブレアの選択は英国民にとっても穏やかならぬことだったはず。
同じくルビコン河を渡ってしまった指導者をもつ国の一人として、
パンフから訴えてくるメッセージがズシリと重たく感じます。

これから察するとシェイクスピアの戯曲がもつ時を経ても変らない
普遍性を、より強く感じさせる舞台となっていたの?

「そのあたりは追求しないでくれる。戯曲を読まずに観てきたしぃ」

「とにかくアントニーを演じたレイフ・ファインズの民衆を煽動してい
く演説の場面が素晴らしくて、いまだに興奮が覚めない」

うん、わかるよぉ? あの声、聴こえてくるようだハート

でもここに掲載されている写真のレイフは、スキンヘッドと言いきっ
てもいいほど頭髪がないのですが。。刈り刈り頭のアントニーだっ
たのですね?

ポスターまでも買ってきてもらって笑い
早速、踊り場のプチギャラリー「ハムレットの悲劇」からこちらに
差し替えることにいたします。

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↑ハム     ↑ジュリ

さらに箱根強羅ホテル

シアタートークには、トート追っかけSちゃんも麻実大好き山ちゃん
も、私周辺の皆さんが参加することができました。
結局、参加できなかったのは私だけ。イジイジ。。


朝っぱらから、「箱根強羅ホテル」前回ふれた最初に観た時に大泣
きして、2度目の時にも同じように泣いてしまった大好きな場面につ
いてを、もう一度思い出してみました笑い

☆ネタバレありです。 


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子守唄を歌いながら麻実のところへにじり寄っていく内野が(階段を
一段ずつすわったままお尻でのぼって行く)たどりついたところで、
見つめ合いガバッ!のあの場面、その前に麻実が幼い頃の内野は
鬼征伐に行くのだと言って桃太郎のハチマキをして眠った?とか言い
ますね。 (はっきり憶えていないのが辛い。。)

そんなおさな児内野に、実母ではないけれどお母さまは

「鬼たちがもしお詫びをしたら、許してあげてね。仲良くしてね。。」
(これもはっきり憶えていない。。辛いわ)

と、歌って聴かせてあげていたのですよね。なんという優しい温もり。
こんなふうに歌に託した愛が、子供の頃を思い出すよすがとなって
姉と弟が再会。。ここでジーーンときてしまいました。

そんな桃太郎弟が、もう今は大人になり、テレビの「はじめてのおつ
かい」で無事にお役目を果たして帰って来て、感極まって泣きながら
お母さんの胸元に飛び込む幼児のごとく麻実姉にガバッ!ですから。
暗闇でバッグの中に手を突っ込みハンカチを探しながら、すすり上げ
そうなほどに大泣きしていたのが、おいおいジワリジワリとにじり寄って
突如ガバッ!なのと、いつのまにか笑いに変っている自分に気がつい
た時には前半が終わってました。

お詫びをしたら、許してあげてね。。このメッセージは深いですね。
日本のことを指しているとも、アジア諸国のこととも。。
人、一人一人に。
現在もくすぶり続けています。靖国問題。隣国、激怒ですよ。
もう一方の隣国は詫びどころか「拉致はない」でしたからね。
スミマセン、飛び離れてしまいました。

帰りの地下鉄では、管理人さんが毛皮屋の旦那との間に産んだという
子供は、どこでどうしているのだろうか? ふと考えたりもしておりました。



箱根強羅ホテル

笑って泣いて、箱根強羅ホテルのやけに扉が沢山ついてる地下室最高!
もう出演者全員に楽しませてもらった舞台でした?

私がまず観たのは、初日が開けて三日目の舞台でしたが、この日の
開幕前にもまだお稽古があったと訊きましたから、作者の言葉にお稽
古場を地獄にしてしまったと書かれていたように、それこそ地獄のさな
かに初日を迎えた状態だったのでしょうね。

その作者の言葉も、本来ならプログラムにあるべきはずが、折込です
からね。
そりゃあ作者は初日までになんとか間に合わせてホッ!とされたかも
しれませんが、演じる役者の立場は。。。心配しましたよ。

それに初日を観た方が、かなりな辛口批評をされていらしたのを読んで
しまったので、いくら自分の目で見て感じたものを信じようと思ってはみ
ても、一旦目にしたものを脳内から振り払うということがなかなかできま
せんでしたしね。

ところが、やっぱり信じよう自分の目!ですね!
そんな地獄が繰り広げられていたお稽古だったとは、とても感じられな
い舞台で、どの出演者もあの時代に生きた人物をドタバタ楽しく生き生
き演じておりました。
内野は瑞々しくてほんと若い!ついこの間までの南原教授が信じられ
ない、純な青年でした。
ターコさんは静謐な雰囲気で、時には愁いをたたえているような表情が
美しくて。。この二人大好きですから、もうどちらを見ていいか、二人が
離れた場所にいると卓球の試合を観戦でもしているかのように眼球を激
しく左右に動かさなければならず、未だ目周りの筋肉疲労がとれません。


内野・麻実で印象に残った場面いっちゃいます。箇条書きよ。
ネタバレありです。


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☆ ターコさん登場!よくぞトレンチコートを着せて下さいました!
   バッ!とコートのカタハダを脱ぐところでは心が「キャー!」と叫びました。

☆ 始終篭を背負っている植木職人内野の腰つき、膝の曲げ具合。
   歩き方まで植木屋そのもの!地下足袋も似合いすぎてます。

☆ クソ真面目に「湖畔の宿」を歌う内野可愛い。

☆ 暗号歌の掛け合い、もうどうしようもない軍人達って感じで楽しい。
   あれじゃぁ、戦争負けるわな。

☆ 内野の癖(実は姉の癖)、鼻先を人差し指と中指で触って、鼻から
   ちょうちんはこんな感じですよ?というように2本の指を空でふっ!と
   させるしぐさは何度でも見ていたい。

☆ 内野の姿を目でおいながら「やっぱり弟。。。」一刻ごとに変っていく
   ターコさんの表情必見。

☆ これに見入ってしまうと内野の様子が見れないので焦る。

☆ 階段の上段で子守唄を歌うターコさんのところへ「もしかしたら姉さん。。」
   一段ずつお尻からのぼっていく弟内野。

☆ この子守唄(チャイコフスキー「子守唄」op.16-1)のデュエットで私は
   大泣きしました。

☆ ついに二人はガバッ!と抱き合い。。このガバッ!に客席から笑いが。
   幼い子供同士のガバッ!みたいでとっても好きな場面です。

☆ 戦う気力はあっても兵器がないのは哀しいかなマムシ大作戦に発情
   スプレー作戦。

☆ そのシミュレーションを大真面目にする馬鹿っぽさが可笑しい。

☆ マムシに咬まれてひと騒動内野。

☆ 発情スプレーを吹きかけられたちまち発情、目がキララ?ンと光っちゃ
   う内野。

☆ 下手客席すぐそばで後ろ向きとなって、後ろで手を組む軍服姿の内野
   の背中をつくずく眺めて「内野さん、着痩せするのね」。撫ぜてしまい
   たくなるのを必死でこらえる。危険な前列席。

☆ 姉ターコさんの「お風呂で身体を洗ってあげていたのよ」に、開いてすわ
   っていた足をそっと閉じて左右の膝頭をくっつけた弟内野。
   察しのいい観客のクスクス笑い。

☆ 弟「逢えてよかった」姉「生きていてね」でターコさんの目から涙があふ
   れて頬をつたわるのを3列目の席だというのにオペラグラスで確認して
   しまった。。;;

☆ 戦争が終わり、帝大生となった内野の学生服姿、なんといっても
   頭髪8・2分けに注目。
   ( 帝国大学が改称されて現在の大学名になったのは1947年のこと
    なのですね)

☆ 舞台上に姿はなく笑い声だけのラスト、平和が戻ってきたんだなと実感。

今、思いついたのはこのぐらいでしょうか。。
回を重ねるごとにさらに良くなっていくと思うと、次回の観劇日が
たまらなく待ち遠しいです。



マイ初日は

昨日は「箱根強羅ホテル」の初日でしたね。
遅ればせながらおめでとうございます。
井上ひさし作品、無事に初日を迎えられるのか、ほんとに心配
しましたよね。

なんとか初日の様子を知りたいと、舞台をご覧になられた方が
お家に帰られた頃をみはからって、あちこちのサイトを走り回り
ましたよ。
お疲れにもかかかわらず、すぐに感想をUPしてくださったblogや
BBSの書き込みなどを読むことができ有難たかったです。

☆内野はまず植木職人で登場。(そうきたかっ!)
☆麻実は地味なお衣装ながら華があるキラキラ
☆とくに二部は出演者、台詞に苦労されている。(ホンの仕上がり遅かった!!)

私にはこれで充分。
あとは自分の目で観て、感じればいいことですものね。

マイ初日は明日です。
7時には新幹線に乗っちゃってます。
ということは、10時前には東京着。
開演までの時間を、小石川にあるお寺へ行って父と兄のお墓参り
でもして来ようかな。。と、上京する時はいつもそう思うのですが、
いざ東京に着くと、心は劇場に飛び勝手に劇場に向かって歩いて
行ってしまう足をどうすることもできませ?ん!


エリザベートのあの時

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オーク材のベースに羊皮紙のシェード。

まさに私の好みにピッタンコのこのようなスタンドを見
つけたのは、忘れもしない2000年「エリザベート」を
観に行った帰りのことでした。
帝劇に行ったおりには必ず立ち寄っていた、劇場並び
の英国のライフスタイルショップのマルベリー。
ここで、かねてから探し求めていたスタンドに出会った
時はどんなに嬉しかったかキラキラ


とくにどおってことのないスタンドのように見えるでしょうが、この羊皮紙
のシェードそれも絶妙な蜂蜜色というのが、探してもなかなか見つから
ないものなのです。

ベースのツイストも好みのスタイル。
これは17世紀に、木材を捻じる技術が開発された時に流行ったスタイル
なのだとか。
アンティークショップに置かれているテーブルの足、椅子の足や背もたれ、
キャビネットの飾りなどでよく見かけますね。
オークションでオーク材ツイストの燭台が出品されていた時には、迷わず
入札していましたよ。
予想以上の高値になりあっさり引き下がりましたけど汗
イギリス様式家具の定番とでも申しましょうか。

そのスタンドは、シェードの形とサイズ違いのものが二台あったので、 
どちらがよいだろうかとだいぶ迷った末、やっぱり一旦家に帰って部屋で
のバランスなどを考えてから改めて買いに来ようと、羊皮紙に手で触れ
ながらも慎重になってしまったのは、間違いなくあの値段のせいだ!!

「そんな時にぐずぐずと出直しなどをしていたら逃すぞぉ?」
油壷夫人に呆れられたとおり、翌週チケットもないのにさばき券でも探し
て観ようと、帝劇に出かけついでに(ついでなのかよ、なにしろお値段と
やらで躊躇してるのっ!)ショップに寄ってみると、案の定売れてしまっ
ておりました。
「エリザベート」も当日券売り切れ、さばきなしで踏んだり蹴ったり困った

だってあのショップ、帝劇帰りのひやかしの客しか入ってなさそうだったし、
スタンドがそんなに早く売れてしまうものとは思っていなかったのがまず
かったのね。

売れてしまった。あれを手に入れた人がいる。こうなるとあの時生じた
迷いというヤツが許せない、なんとしてもためらいなく買うのだ!カエル と
その後、ロンドンからのお取り寄せを待っていたところ、販売代理権を持っ
ていた商社が手を引いたかなにかで、お店ごとなくなってしまったのよ?
という結末に、逃したスタンド。。というよりも、蜂蜜色の羊皮紙、しばらくは
諦めがつきませんでしたよ。



お好み

GWは通いましたよ?
はい。「マラケシュ・紅の墓標」「エンター・ザ・レビュー」に。

今日は千秋楽。マイ楽は昨日でした悲しい
本当のところは、びわ湖ホールでのフェニーチェ歌劇場来日公演
のビゼー「真珠とり」も観たかったのですが(ミシェルさ?ん!この
アリア、「耳に残るは君の歌声」で効果的に使われてましたよね)
こちらはいつでも観れる、ヴェネツィアで観たっていいのだし(あん、
身内を飛行機事故で亡くしているトラウマから脱却できて、飛行機
に乗ることができるようになったら行くさ?)
だが春野寿美礼の宝塚での舞台には限りがある、そう遠くない日に
終わりがやってくるかもしれないのだからと、せっせと通いましたよ。

マラケシュ。。どこかで訊いた地名だと、しばし考えてやっと思い出
したのが、あらいやだパスカルの白亜の別荘があるところではない
の。そういやぁ、フランス映画祭横浜がもうすぐでしたね。

砂漠の入り口となる最果ての地。
この地で果てた春野寿美礼演じるリュドヴィーク。
オサさん(春野寿美礼)の孤独感がたまらなくいいのだわん。
愛する人が、罪の意識から深い傷を負って生きてきたと知った時に、
リュドヴィークの頬をぬらす涙がライトに光って。。
今日も見てしまったあの涙、また見たいあの涙、次の休日に観に
行こう、ああどうにもこうにもきりがない、こうしてお決まりの嵌まるっ
てやつに堕ちたのね。

楽曲も寺田メロディーで育った私としては違和感を覚えて最初は
馴染めなかったのに、聴いているうちに味わい深くて良いではないか
と、ライブCD、DVDが発売されるまでの繋ぎにピアノCDまで買って
しまいました笑い

ショーの「エンター・ザ・レビュー」。なんだ酒井先生、曲の選び方も
昔とまったく変ってないのね。華麗なるマンネリ。
ところが不思議にこれが心地よい!
アランフェスのダンスに、口を閉じるの忘れて見入って。
フィナーレでオサさんが歌う「愛しかない時」では目眩するほどに酔っ
て。
帰りの阪急電車では頭の中で歌いっぱなし、おもわずダンスの振りま
でしてしまいそうになるのをこらえていると、西荻の駅の階段を舞台の
大階段にしたてて、タカラジェンヌよろしく足元をみないでリズムをつけ
て降りていた中学時代が甦ってきて気恥ずかしい。

終演後、春野寿美礼の過去の作品のビデオやDVDだけにとどまらず、
グッズ類をバスケットに山盛り入れてレジに並んでいたところ、誰かに
肩をたたかれたのでふり返ってみると、ギョエ!かつて声楽を教えて
いただいていた先生ではないですか。
元タカラジェンヌ。バスケットを指差し
「お好み、変らはりました?」
言われちゃったよ汗



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