2007年03月

かわりゆく風景

毎週かかすことなくTVドラマ「拝啓、父上様」だけを見ていたのは、
毎回親戚の家が映るから。。のつもりだったのが、物語にも結構
嵌って最終回まで楽しませてもらいました。

ドラマの中での舞台となった神楽坂の料亭「坂下」。
坂下の門の前の石畳をまっすぐ進むと、一見つきあたりのように
見える角に建つ黒塀に囲まれた家。
そこが映画監督や作家たちが執筆するためにおこもりする旅館。
日本の映画界、文壇で活躍される多くの監督や作家たちが、ここ
を常宿にして作品を世に生み出してこられました。
山田洋次監督もそのお一人、最近では「武士の一分」もこの旅館
で書かれました。

神楽坂の石畳の花街も、時代と共に新しい生き方の選択をせざる
を得ない状況になってきて、まさに「拝啓、父上様」で描かれていた
とおりなのでしょうが、私の知っている神楽坂が昭和の時代から
どんどん遠くなっていくのだと思うと寂しい。
そんなことを思っていたからか、昨日は女将からの電話の「昔を
思い出しちゃって。。」に涙ぐんでしまいました。

明日があるから

オサ会総観だったあの日。
2階席からの歓声に、ご機嫌で応えているオサさんを観ていると、つ
いこちらまで嬉しくなって、だって絶妙な応えっぷりなんだもの。

明日が千秋楽だから、まだもう一回観ることができる。
どれどれ今日はと。観てみろ!観てってば!とうるさく勧められてい
た上野公園でのベンチの不倫カップルを観ることに。
あんなことになっていたのね、まりんちゃん。戦争成金ですか?
巾着から取り出した札入れ、その中から分厚い札束を掴んで一枚
二枚。。と抜き取り、愛人にあげた見返りはほっぺへの。。ですか。
あの紙幣、時代考証にそったものかをオペラで確認しましたからね。
違うみたいでしたけど。
明日があるのだから、今日ぐらいは売店のおじさんから目を離しても
いいだろう。
車で追跡の場面も、黒蜥蜴とじゅんちゃんの様子を観てみるか。。
下で踊っている小林少年たちも観ておこう。
と、この日、場面によっては明智をまったく観ていなかったのよーーー
まだ明日がある、明日になれば。

そして迎えた翌日。千秋楽。
一夜眠っただけだというのに、目がさめたら天井がぐるぐる~床が
大揺れ~
全ツ名古屋に行けなくなった時と同じような眩暈に襲われていた私の
身体。いったいどうなってしまったの?

急遽、私の席にはとにかくうんと後ろの人を引っ張ってきて座らせて
あげておくれ~と、ムラに向かう友人にメールをいれて、あとはくたば
っているのみ。

大好き!大好き!と愛した今回のショー。後半。
 汚れた愛におぼれて。。。。。
 狂った女神にこの身をささげよう♪
膝をついて身も心も崩れ落ちてしまったの? の、狂乱、錯綜、混沌と
しているオサさんを、明日、もう一度、観ることができると胸ふるわせな
がら眠りについたのが仇となり、三半規管を怒らせたのかしら。

めざめて

未だ今回の脚本についてのazuママの怒りは収まりません。
言語道断!呆れ果てたわキムシン!と休憩時間にピアノの前で
逢う度に激怒しておりましたからね。
「そんなホンでも寿美礼ちゃんはどうよ?」
これには、azuママじゃなくてもくねくねくね~と擬似寿美礼ちゃん化
してとろけてですね、春野寿美礼は魅せるから!それぞれお楽しみ
の場面を見つけて通いたおすのよ、と嗚呼宝塚のファンは温かい。
舞台は脚本が全てだ命だ!は通じないところらしいからな、あそこは。
あちゃちゃな脚本に慣れ親しませてきた歴史はたいしたものです。

そんな公演も、とうとう明日が千秋楽。
3日連続のムラ通い。

本日3時の明智さんは黒い涙を流しておりました。
最後、階段から舞台前方に歩いてこられた明智さんの右目がライトに
キラキラと光っているのをみて、あ!涙が!と思うまもなくみるみるうち
に涙で真っ赤になり、小林少年から帽子を受け取った時には、目から
あふれ出た涙が目の下のアイラインをにじませ、銀橋での帽子のツバ
を指先でスィーと撫ぜて (この間のサンケイリビングの貸切の時に、あ
の指でのスィーはどういう意味かを問われたオサさんの答えは「明智で
す~♪」。これには客席??が飛び交い、そのあと大爆笑でした~)
凛々しく花道を去っていく明智さんの頬に、アイラインが溶けた黒い一筋
の涙が。

明智を見守る出演者の、すべてを捨て去ったりしないで、もう一度めざ
めてほしいといった歌を聴けば、オサファンとして心中に去来する思い
はただ一点。微妙な時だけに泣きたいよぉ。

さてさて

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せっせとムラ通い。先週末も宝塚ホテルにお泊りして昨夜帰宅
してみると、満開のミモザが月の光に照らされて静謐な美しさを
放っているではないですか。
忘れていた。ミモザの咲く季節だったのね。

ユリウスとクラウスの別れの日の館は、ミモザの香りに満ちていた。
。。。
豪雨になるというので、咲ききった花房を選んで花瓶にさすと、キス
リングのミモザにはまだまだ及ばないけれど、スタンドの灯りに浮か
ぶミモザの周辺は、そこだけ夢幻の世界。

と、本日は雨が来る前に我が家の春の芽吹きをしみじみと眺めて
まわる。 はぁ~このところスミレにかかりっきりだったからなぁ。
寿美礼寿美礼。。春野寿美礼、明智さ~ん。
春野寿美礼を観に、聴きに、ただそのためだけに劇場に通う。
主演者として残された時間がどれほどのものかを、今の時点では
予想するしかないけれど、作品!作品!作品として納得のいくもの
にめぐり合ってほしい。そんな作品での春野寿美礼をいい加減に叶
えさせてほしいのよっ!!

「アデュー・マルセイユ」で叶うか?
なんだか4・5年前に友人からビデオを借りて見た、マルセイユを舞
台にアラン・ドロンとジャン=ポール・ベルモンドが女性をめぐったい
ざこざから友情が芽生えてみたいな、ヤクザもの映画「ボルサリー
ノ」が脳裏をよぎるのですが。
一方が一方に託していく最後とかは、ノリノリ時代のおフランス映画
だけに粋でした。

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