2008年02月

RSC かもめ

またまた英国通、そして演劇通のdubさんのブログから頂戴して
きたのが、昨年のRSC、トレバー・ナン演出の「かもめ」について。

dubさんが敬愛してやまないサー・イアンがアルカージナのお兄
さんソーリンを演じられたそうです。

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ナンの演出のニーナはダメダメだったとか。
私が観てきた日本の「かもめ」のニーナは、思いつめているだ
けの女の子ばかりでしたが、RSCのダメダメニーナはどんな子
だったのでしょう?

蜷川氏おっしゃるところの、日本にもこういう女優がいるんだ!!
の麻実れいが演じることになる大女優アルカージナはFrances Barber。
REXから拾ってきた画像です。

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REXをしばし覗いていたところ、ジュディ・デンチのアルカージナを
見つけました。 NTの「かもめ」で、演出はジョン・ケアードでした。
貫禄!どんとしたおっかさんみたいなアルカージナはイヤだ。

誕生

「メランコリック・ジゴロ」は初演時、安寿・真矢にあてがきされた作
品だとか。 当時は宝塚から遠ざかっていたので未見。
そういうえば、これ以前に観ている「グッバイペパーミント。。」という
作品での二人の丁々発止のやりとりを思い出し、なるほどね、さぞ
かし安寿・真矢の持ち味にハマっていただろうと思いながら観てき
た新生花組、中日公演。
新たな風と意気込みを感じて、帰りに一人で祝杯をあげようかなと
いう気分になりました。

が、「2」となった「ラブ・シンフォニー2」は辛いったら。。。
別れが間近に訪れることへの緊迫感と悲愴感で押しつぶされそう
になりながらも、食い入るように別れる人ただその人だけを見つめ
ていたショーが、新しい誕生の喜びにかわって舞台も客席も柔らか
く和んだ雰囲気に様変わり。
着る人によって衣装の表情もあんなに変わってしまうのか。
戸惑いつつも、うん!それでいいのだ!終わりがあって始まったの
だからと、自分に言い聞かせるしかなかったのでした。

はじまり

数時間後には名古屋、中日劇場へ。
携帯には雪だるまマーク。外はみぞれ混じりの強風。
その昔も、吹雪いている中を中日に通いましたっけ。

ほとんど見なくなったCSで、たまたまラストディのCMが流れた
のを見てしまったら、みぞおちの辺りに居座る悲しみが詰まった
塊りに、刃の先でチクチク触れられたような痛みが。

帝国ホテル側の押し寄せてくる人混みの中で、車道にはみ出さ
ないよう踏ん張りながらサヨナラを見送っただけでは納得できず、
もういないのだということを、しかと確認してくる作業をしなければ
次へ進めん。。未だぐだぐだを引きずってますな。
というよりも、新生花組が頑張っている舞台を、オサさんがご覧
になったとしたら感じるであろう喜び(ふにゃふにゃ~とね)を、私
も味わってこようかと。
ふ~ちょっと辛いぞ。

かもめ

わたしはかもめ。。。いえ、ちがう。。。
おのれの十字架を自ら背負い、そして信ぜよ。

チェーホフの作品の中で一番好きなのが「かもめ」。

学生時代、新宿の紀伊国屋書店の白水社の戯曲が並ぶ書棚
の前に立っては、ラシーヌやジロドゥ、アヌイ、ベケット、ブレヒト、
そしてチェーホフ等の作品集の背表紙を、憧れをもって眺めた
ものでした。
乏しいお小遣いの中から、今日は買うぞ!と決心して、戯曲のど
れか一冊を手にした瞬間、もう私は私ではなく登場人物の誰か。。
時にはニーナ。。。になれるのが嬉しかったのかも。

そのニーナは、帰りがけに1階の柳花堂を覗いて、「歌劇」なども
買ったりしていたのですけどね。
柳花堂のあのおじさん、今もお元気でしょうか?


赤坂ACTシアター 「かもめ」は、とっても楽しみにしている舞台。
麻実れいと藤原竜也、二人に相応しい作品での共演で、ああ出会
いの時ってあるのだわ、を実感。

「かもめ」の公式サイトができていました。 ターコさん、ゴージャス!

                    →☆

New York

オサさんNYに現れるの報に、沈静化しつつあった心が揺れて、
ーー群がる誰よりも高く 頂点を極めたい~♪
 「New York New York」の歌詞ではないけれど、きっとBW
で舞台を観るでしょうから、あのライトにもう一度目覚めてほしい
と願ってしまう。

セントラルパークを見下ろすアパートに住む、姪のブログにコメ
ントを入れておく。
しばらく左右前後キョロキョロと挙動不審者となって歩くこと。
まったく意味不明だろう。


英国通dubさんのブログから、またまた拾ってきたのがこの秋
レイフ・ファインズで「オイディプス」との情報。
ジョナサン・ケント演出。
ジョナサンは、萬斎のオイディプスを観て、ハムレットに起用した
のでした? 経緯をどこかで読んだはずなのに忘却の彼方。
ロンドンからNYに移ったあと、ワールドツアーに出るらしいので、
是非我が国へも。
お待ちしております。レイフ8年ぶりを。

ロスト・プリンス

たぷろうさんに、春野さんが辞めちゃって、ギブリは湖の底に沈
んだっきりもう浮かび上がってこないのか。。。と思っていたけど
と、言われてしまいました。

湖の底でネッシーに言い聞かせられていたんです。
願っていれば叶う!!って。
おや、沈んでいたのはネス湖だったのですか?


英国に行かれてお留守のdubさんのブログから、見つけ出してき
たのが「ロスト・プリンス」。
ミニ・シリーズ部門でエミー賞を受賞した時から見たいと思ってい
た作品。
LaLaTVで放送されるとの記述に、ギャ!と一声叫んで即LaLaTV
契約ですよ。
そこでびっくり、LaLa、韓流ばっかりじゃないですか。
あ、そうだ!dubさんのママは、ふた昔ちょっと前の宝塚大運動会
において、丸めたプログラムで麻実れいの頭を後ろから叩いたと
いうつわものなのです。何故に麻実さまの頭を。

「ロスト・プリンス」は英国王室の知られざるお話。
障害児として産まれ13才で夭折した、ジョージ5世の末子ジョンは、
人目から隠されるようにして乳母に育てられます。

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                →☆

エドワード7世の葬儀の日、幼いジョンに軍服姿の男が話しかけます。
「私はお父上の従兄弟だ。お爺様にサヨナラを言いに来たのだよ。
とても寂しい。ドイツ国民も悲しみにくれている」
第一次世界大戦で敵となるドイツ皇帝ヴィルヘルム2世でした。
英国を訪れたロマノフ皇帝一家の4人の皇女たちを、眩しく眺めた日
のことも、ジョンは少年になっても忘れません。
   
ジョンとすぐ上の兄ジョージ(後のケント公)の幼児から少年へと成長
していく目が、第一次世界大戦、ロシア革命とヨーロッパ全土が揺れ
動いた激動の時代を見つめていきます。
国王と王妃にとって、縁戚関係でもあるヨーロッパ王家が、敵味方で
戦うことへの苦悩は大きく、公務優先の日々のなか、田舎で過ごすジ
ョンのことは二の次。王妃はもともと、愛情深い母親ではなかったらし
いですけど。
そのような欠けた部分を補って余りあるのが、乳母ララのジョンへよせ
る深い愛でした。 ジーナ・マッキーの乳母は、節度があって凛として、
そんな乳母に守られてジョンの魂はいつも自由で幸せでした。


国王ジョージ5世には6人の子供がいたそうです。
長男は、王冠を捨てシンプソン夫人との恋を選んだあのエドワード8世。
次男は、エドワードが王冠を捨ててしまったために、拾わざるを得なく
なって国王となったジョージ6世。エリザベス女王の父君ですね。
そして間に二人。
その下がジョージ(ケント公)とジョンでした。

思い出にかわるとき

「熊座の淡き星影」という映画がその昔ありましたが、この美しい
タイトルはルキノ・ヴィスコンティ監督がイタリアの詩人ジャコモ・
レオパルディの詩から引用したものだと、以前ルヴォーの「エレク
トラ」を観た時に、同行した夫が隣でつぶやくのを訊きました。
「エレクトラ」をモチーフにした映画であるとも。
ほう~柄にもないことを知っているんだなと意外に感じたものです。


ダーチャ・マライーニの著書「思い出はそれだけで愛おしい」も、
レオパルディの詩から引用されたタイトルでした。

思い出は、それだけで愛おしい。なのに、
現在(いま)の思い、過去へのはかない憧れに、
姿をかえて心をしめつける。。。


この作品の書評に、「人はさまざまな工夫をこらして、記憶を思い
出として整理し直すものだ。」という一節がありました。
以前このブログのどこかでもふれていたかと。
年が明けて立春が過ぎて、どうにか私も、あの煌びやかな夢の
世界で、時に甘美に時に切なく酔いしれた日々を、思い出として
整理し直す作業を始める心つもりができたように思います。


そうそう、レオパルディの詩をこよなく愛し、仕事場にはジョルジョ・
モランディの静物画を飾っていた写真家マリオ・ジャコメッリの写真
展が東京都写真美術館で開催されます。
                      →☆

モランディにジャコメッリと名前が並ぶと、須賀敦子の世界を思い
出します。
写真展では、被写体になったことがあるダヴィデ神父カミッロ神父、
コルシア書店の懐かしい仲間たちにも逢えるでしょうか。
                      →☆

こうして日常は過ぎていくのですね。。。

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