2009年02月

ある日

バッグには余った1枚のチケット。
急遽観ることができなくなった友人のチケットをサバかなきゃならない。
花の道から見ると、ゲート前にはサバキを待つ人たちが並んでいる。
。。。どうしよう。どの人に声をかけてみたらよいのだろう?
と思った瞬間、私は駆け寄ってきた10人ほどに囲まれてしまっていた。
べつにチケットを手に持っていたわけでもなく。
歩みをゆるめたわけでもなく。
サバキの常連でもなく。
いつもと変わることなく、花の道からゲートへ向かっただけだった。
すごい! まんまと見透かされたのだ!

最初に目が合ったから私よ!と言われて、チケット代をガバッとつかま
された。 え?そ~お? 私は何気にその人の目を見たらしい。
目と目。これってサバキの流儀なの?


紅ゆずるは、ダンスが苦手なのか?
前回観た時は探しきれていなかったのかと、すばやく隅々まで観たつ
もりの今回、これぞというダンス場面になるとやっぱり姿を消していた。
声は魅力的ね。口跡もいい。


終演後、退団する生徒のお茶会に参加するという友人にくっついて宝
塚ホテルまで行き、ひと休みしていると見知った顔をちらほら見かけた。
この日はとうこちゃん大人会、ベニーのお茶会もあったらしい。
帰宅後友人から、とうこちゃんがご挨拶にみえて感動して泣いたとメー
ルがきた。
下級生の宝塚最後のお茶会会場に、トップさんがお顔を見せてくれたら、
そりゃあ感涙にむせぶというもの。ね。

オサさんも、ムラのさよなら公演千秋楽の翌日の組旅行先で、最下級
生のお部屋にまでご挨拶に見えて、感激して号泣だったと某ちゃんが
言っていたなぁ。

またまた深夜のマルグリット

「ベリータ」とかいう番組。
深夜にばっか宣伝してくれても。。。と文句言いつつ、Amazonで
遊びながら待つ。
私ったら「天上の虹」の6巻セットというのを買ってしまった。
はいマンガです。
松岡正剛千夜千冊サイトで、里中満知子の歴史マンガは本格派
とあったのが記憶の片隅に残っていたのかも。
特に欲しいものもなくふらふら彷徨うと、思いもよらないものを
こうして買ってしまうのだ。
この6巻を読み終わった後が長い。まだまだ続く。
何巻まであるのか?うへ~

「ベリータ」でのマルグリット宣伝は、宝塚時代の映像を含めて11分
ほどだった。

ACTで観てきたばかりの時に、私の知っている春野寿美礼はいな
かったと書いたけれど、映像で見てみるとそんなことはなかった。
知っている春野寿美礼がそこかしこにいてニヤリとしてしまう。
歩き方なんかもちろん、「エンター・ザ・レビュー」での、私すみれちゃ
んの声があったり。
頭の揺れ方とか。
腕の広げ方とか。
お口のあけ方とか。
くるっと向きの変え方とか。
客席での私はよっぽど舞い上がっていたのか、そんなの見てとる
余裕もなかったのね。

お稽古場でのジョナサンの演出している姿、オサさんの細い肩を、
外人のどでかい手でガシッとつかんで、ツバ飛ばす勢いでの演技
指導。
あのぉ、その肩は華奢ですから。壊れてしまいますから。
鏡の前でマルグリットが髪をとかすしぐさも、男のジョナサンが演っ
てみせたのかしら?
ジヨナサンがわぁーとしゃべり、それを同時通訳が負けじとワァーと
しゃべくるので一日中音声多重を聴いているみたいでとは寺脇さん。
マリオ君のことをレッサーバンダみたいでしょだって。言えてる。

さあ梅芸「マルグリット」が始まるぞ!!
初日の翌日のオサさんとマリオ君のアフタートークつきが私の初日。
梅芸手元チケット6公演。
azuママは大劇場と交互に通うスケジュールだとか。
私とは見事にすれ違い、お逢いできるのは千秋楽かな?

OGナビ

スカステOGナビ、何気に見たら麻実れいさまご出演。
そう、こちらも初日が迫っているのだ。

「ストーン夫人のローマの春」   公式サイト ⇒☆

この日程が「マルグリット」ともろかぶる。
悩んだすえにくだした結論。
「マルグリット」の日生劇場千秋楽はあきらめて、ドラマシティで
「ストーン夫人のローマの春」を観ることに。

ヴィヴィアン・リー、ヘレン・ミレンと名優が演じて来たテネシー・
ウィリアムズ作品の初の舞台化。
演出のアラン・アッカーマンに「麻実さんが断ったら、この作品は
上演しなかった」と言わせるなんて、役者冥利につきるだろう。
麻実れいありきのカレン・ストーン。

美しくまとったものを剥いでいった後に残るもの、私だって女だけ
れど。。。あの最後にいたる深層心理はテネシー・ウィリアムズの
危なっかしい生き方そのものを見ているような気がする。

「六道輪廻」野村万作、萬斎親子との共演。
シュールレアリスムによって精神の深淵を見つめる刮目の舞台劇。
とは?とは?
眼に見えないものを見せてくれるのか? いたって単純思考で観る
日を待っていよう。

深夜のTVーーマルグリットとかトスカニーニとか

MBSでの「マルグリット」特番。深夜2時過ぎから。
まったくなんてぇ時間に。
眠たくないのでTVをつけてアイロンかけをしながら待った。

TV画面ではマエストロ、トスカニーニが過去を語っている。
「マリア・カラスなんか何を歌っているのか、歌詞がまったく聴き取
れなかった」
え?そうかな? CDで聴いているぶんには問題ありませんが。
「ドキュメンタリー トスカニーニとの会話」(2008年仏製作)という
番組だった。

これが面白くて見入ってしまった。
生前に記録された折々での会話をもとに、トスカニーニ、娘、息子、
アシスタントたちを役者が演じている。
映像の世紀を生きたお陰で、プライベートやアーカイブ映像がふん
だんに使われ、どれも興味深いものばかり。

ムッソリーニを支持していた時があったのは、大失敗だったとは正直
だ。ヒトラーからは、ワーグナーを指揮しろと言われたのを、ナチスの
旗のもとで指揮はできないと拒否した。
フルト・ベングラーみたいな日和見主義者にはなりたくないからね、
なんて言っちゃってる。 饒舌で毒舌。

第一次、第二次世界大戦の激動の時代を生きたマエストロ。
完全な平穏にひたりたいときは、マッジョーレ湖に浮かぶ島イゾリーノ
に逃げ込むと夢見る目つき。 おぉ!!懐かしやマッジョーレ湖。
琥珀色の雨にぬれましたか?
湖畔でくつろぐ老いたトスカニーニ夫妻。
謎めいた小道、美しく魅力的な場所だ。
最後は、自身の葬列に、生前の指揮棒をふる姿がかぶって終わった。



そしてマルグリット特番は、日本版舞台映像が想像以上に織り込ま
れていた。舞台のDVD発売は望めそうもないので、せめてこれだけ
の映像でも嬉しい。 ずっと先、記憶をほどくよすがとなるだろう。
宝塚時代の映像が流れた時の、心臓をギュとつかまれたような感覚。
嗚呼と脈が音をあげてから、血液の流れが一瞬止まったじゃないか。

ACTから帰宅後即、3公演の追加。
ミシェル・ルグラン、惹かれないと言ってたのに。
オサさんの歌声で聴いた途端にメロ~メロだもん。

マルグリット一一いつの日か救われる 誰かに

久しぶりのACTシアター。
タクシーを降りると、目の前の風景がすっかり変わっていた。
振り返れば2000年秋、アルメイダ劇場来日公演、あの時もロビー
にジョナサン・ケント氏の姿があった。

初日終演後に、祝杯をあげているSさまKさまとのチャット状態での
メールのやり取りで、安心して、でも神経が昂ぶっているのか一睡
もできないまま劇場に向かった。真っ赤なうさぎ眼。

即ち事前情報としては、
パーティー場面のオサさんは、往年のフランス映画を見ているよう。
あの魅力にみちたアルトはおあずけ。
高音頑張っている。
台詞の声がとってもいい。
芝居心たっぷりで説得力のある歌唱。

最後の最後のメールにKさま、
しっかしキスの嵐に閉口にっこり汗

そうかい!問題なし!

で、もう観ているかの気分となって、飾られたお花がずらりと並び、
いい香りを放つロビーから客席へ。

オサさんの女言葉の台詞に、私ってばちょっと恥らう。
いいのよ。
。。しましょうよ。
。。ではないかしら。

誕生パーティーでの華やかなオサさん。
マルグリットは、ただ単にナチスの囲い者というだけではない。
贅沢な物を要求しては取り巻きにふるまい、女王さま気分でいる女。
心中はナチスなんか出て行けと思いながらも、贅沢品を手に入れた
いが為に、マルグリットに群がる占領下を生きる仲間たち。
その下心を感じているナチス将校オットー。
行きずりの男とも寝たとマルグリット自身が言うように、歌手時代の
マネージャーとの関係もにおわすし、娼婦性というのかまぁそのよう
に生きてきた女ではあるのだ。

でもオサさん、白百合のようでさぁ。修道院で過ごしましたな外見。
娼婦性というのは内面にひそむもので、外観からはうかがい知れな
いものだろうから。
ブランチだって、白百合のようだって、テネシー・ウィリアムズが書い
てないですか?
はい!クリアーよ!

夕方の回では、最初の「THE FACE I SEE」でオサさん泣いていて、
アイラインを滲ませ頬を伝わる涙が黒かった。やばいよやばい。

2幕に入ると一気に悲劇に向かっていく。
アルマンと別れるための心と裏腹な偽りの手紙を、オットーに書かせ
られる場面。
手紙の文面をオットーが歌い、アルマンによせる本当の気持ちをマル
グリットが歌う。
ここでやっと、この原作が「椿姫」だったことを思い出す。
原作では、手紙はアルマンの父親に説得されてのことだったか?
オペラでもここからが泣かせる。
ベルリンドイツオペラのヴィオレッタ(マルグリット)のビヤダル体形に
はまいったが。
さぁ悲劇を、瞬きせず息を凝らして観る。

オサさんが盛んに、マルグリットのピュアな心に惹かれたと言ってい
たのはこれだったのねの終盤への流れ。
着飾った自分ではない素の自分への愛を欲していただけ。
服をはぎとられ暴力をうけるリンチ場面はダンスの振りのよう。
痛ましくはあるけれど、寺脇さんがTVで言っていた「やめてぇ~」と
叫ぶほどのことはなかった。
ただただマルグリットに涙する。

最後の最後に、マルグリットの心がアルマンに届いたのが救いだ。
アルマンの万里生君、歌はもちろんほとばしる情熱がとってもいい。

ナチの将校を、ただ占領した側の権力者としてではなく、真実の愛を
求める男の哀しさをも描いているのがいい。
オットーを哀れんじゃうもの。
かつては甘い汁を吸うために、マルグリットに群がっていた占領され
た側の人間の狡猾さも描かれている。
パリが解放された後の彼等の手のひらをかえしたようなマルグリット
への仕打ち。時代に翻弄された者たち。切ない時代だ。


私が今まで観てきた春野寿美礼はいない。
新しい春野寿美礼の誕生だ。
でもね。カーテンコールではやっぱり今までのオサさんだった。
にこにこで初々しくて。
あんなに憎々しかったマルグリットのマネージャーで取り巻きのジョル
ジュ横内正が、センターで優雅にご挨拶をするオサさんを、慈愛の
眼差しで見守っていたのが印象的だった。

宝塚の男役、ましてトップのファンでいた者の心情は複雑で、単に
演劇、ミュージカル好きには理解できない蜘蛛の巣状態なところが
ある。

退団した一作目にどんな作品を選ぶかは、めぐり合わせの運とかも
あるだろうが、オサさんよく決断したと思う。
音域、守られていたもの、それらに対して急激な変化を望まないファン
を、満足させる選択だってできただろう。
それをしないで、しょっぱなから「マルグリット」に挑戦したオサさんの
心意気をあっぱれだと思う。

あのたおやかな姿に、戦国武将をみてしまう。
彼女は飛んでくるどんな矢も受けてたつ覚悟なのだ。
オサさんが見つめる先には、壮大な夢が広がっているのかもしれない。

プログラムのオサさん、若い頃の高橋恵子(当時は関根恵子と言っ
たのだった?)みたい。


姿が見えなくなるところまで見送って下さったSさまKさま
有難うございました。
また12時の公演チケットを譲って下さった知らない方、素晴らしい
良席を有難う!!

日帰りでの2公演は体力的にそろそろ限界?
かといって一泊での4公演というのも、ヨタヨタになって駅の階段を
踏み外したりするからなぁ。
ほんとに歳だわ。

女優オサさん

「マルグリット」初日おめでとうございます!!

さっそくSさまKさまから、祝杯をあげているとのメール。
これが、カッカと興奮しているのが伝わってくるの。
客席興奮のるつぼだったとか、ああ私もその空間にいたかった。
幕開きのパーティのオサさんは、往年のフランス映画を見ている
ようだった。。。わぉ~!狂ってしまうじゃないか!
明日は、ハンカチの綺麗なのをいっぱい買ったからそれで泣くよー!

嬉しいね! 女優オサさん誕生!!
お二人さん、今夜はとことん酔っ払ってくれぃ!


77期

あちゃあちゃ、私ってば「マルグリット」11日の12時開演を観るつも
りが、持っているチケットは16時半のものだった。
頼んだ時?いったいどの段階で間違っちゃったのだろう?
何気に確認してよかったわ。
20時発の新幹線に間に合えば、近鉄最終も余裕で乗って帰れる。
12時チケはACTに行ってからなんとかしよう。

明日は初日。いよいよだ。
SさまKさまからの終演後のご報告を、ドキワクしながら待つのだ。
留守の間の家人用おでんでも煮込みながら。情緒ないな。



昨日は安蘭けいさよなら公演で熱気むんむんの大劇場へ。
ここを去っていく人の最後の舞台の一瞬をも見逃すまいと見つめ
る眼と心に囲まれて、オサさんの時を思い出し胸がいっぱいとなる。

お芝居は植田景子先生。
豊富な知識に基づいた創作ではないのが、今回の脚本でも露呈
されてなんだかやっつけ仕事といった出来あがり。
だれにも感情移入できないうちに幕となった。
ニューオリンズは、フランスの香りを残した素敵な町だと、そこを
舞台にした映画を見るたびに魅せられてきた。
この町発祥の音楽を扱うのなら、アフリカ系黒人をかかせない。
トウコちゃんは黒人と白人のハーフだと言っていた。
褐色メイクの人たちは黒人なのだろうか?そのへんも曖昧。


「落陽のパレルモ」だって、景子先生がわざわざシチリアまで取材
に行って出来上がった作品がこれぇ? いったいシチリアまで何を
しに? その費用を衣装にまわしてよと愕然となった。
あれでは、歴史をちょろっと読み、貴族の館の写真集を見て(ヴィス
コンティの遺香なんかで充分)、シチリアが舞台の映画を何作か見
る(そもそも山猫から着想を得たそうだし。かえってあの物語にしば
られすぎて収拾がつかなくなった終幕)程度のことで書けただろうが
と、物語の深みのなさを愚痴ったことがよみがえる。
信頼していない演出家の一人。

ショーはサヨナラづくし。
藤井くどいぞ!と言いたくなるほど。

芝居もショーも、一瞬一瞬を丁寧に、大劇場の空気をいつくしむよう
に存在するトウコちゃん。
完成された男役。この人も去っていくのかと、客席降りで目の前で歌
う姿を見つめていたら、涙でアナタが見えなくなりました。

沈黙

Yahoo!ニユースによると、ついに、スコセッシ監督が手がける
遠藤周作の「沈黙」の映画化が具体的になってきたもよう。
だいぶ前にこのブログでふれた記憶が。。。と遡って探してみると
これですよ、2006年時点での情報  ⇒☆

待たせられたなぁ。
ダニエル・デイ=ルイス、ベニチオ・デル・トロ、ガエル・ガルシア・
ベルナルに出演交渉中とのこと。
脚色はジェイ・コックス。ということはデイ=ルイスは決定とみて
よいですか?
それにトロちゃん、たぷろうさんお気に入りのガエル。
これが実現したら豪華キャストだ。


明日こそは眼科へ行こう。
ほぼ20年、コンタクトレンズの度数を変えていない。
一日使い捨てなので3ヶ月分購入して、なくなると視力検査をして
からまた購入という流れになるのを、その都度検査は逃げてきた。
まわりからバカじゃないのと言われてきたけれど、さすが最近は
コンタを入れても左目が見えていないのよ。

「マルグリット」の私の初日は11日、日帰り。
よく見える眼でしっかり観てくるぞ!!
スカステの番組「OG ナビ」のマルグリットを見て、それはもう昂揚
しちゃってますよ!
その前に安蘭けいサヨナラ公演を観なくては。77期もみんないなく
なってしまうのね。寂しい。

ナチス占領下のパリ

昨年末は、ナチス占領下のパリを舞台にした映画をガツガツ見た。
この時代背景の映画には名作が多い。
たぷろうさんが、またなんでそんなものばっか? ぺっ!という顔
をしながら、テーブルの上に置いてあった「マルグリット」のCDブッ
クレットを手に取り、なるほどと呟いた。
ぜんぜん関心なしのご様子。
ジャニに小栗旬。。。だもんね。小栗の出待ちさせられたもんね。


「伴奏者」 「耳に残るは君の歌声」 「離愁」 「さよなら子供たち」
「レセ・パセ」 「パリの灯は遠く」 「終電車」 「バティニョールおじさん」
ほかもうタイトルを思い出せないよぉ。
「カサブランカ」もこの時代が背景だった。「禁じられた遊び」もそうね。
「ブラック・ブック」はナチス占領下のオランダだったんだ。

善良なシトワイヤンは時として容赦なく残酷となる。
ナチスに協力といっても、当時は時代がどう動くかわからなかった
のだから、占領軍の兵士と恋仲になった女性もいただろう。
フランス解放後、そんな女性にたいして、髪を切り刻み裸にして樽に
入れた汚物を浴びせる市民、さらに周りではやし立てる市民たち。
「マルグリット」でこんな場面を観るのは辛い。そこは照明と演出で
なんとかお願いしたいところだが。


同じ時代のお隣りイタリアはファシスト政権下。
ユダヤ人は強制収容所送り。
「悲しみの青春」「暗殺の森」「フェラーラ物語」あたりが好きな映画だ。
「悲しみの青春」は探しても日本語字幕版がなかった!
原題「IL GIARDINO DEI FINZI CONTINI 」(フィンツィ・コンティ
ーニ家の庭)を購入してみたら、台詞はイタリア語で英語字幕。
タイトル読めば解るだろうがとあきれられた。
原作はジョルジョ・バッサーニの小説。
私のベスト5に入る思い入れの深い小説と映画。
「暗殺の森」とともにドミニク・サンダの存在感。
10代か20をでたばかりの眩しい若さでのあのアンニュイ。

善き人のためのソナタ

眠れぬままにTVをつけたら、「善き人のためのソナタ」を
やっていた。2007年アカデミー外国語映画賞受賞作品。
以前放送していた時にDVD録画して、何度か見ているの
に、また見てしまった。 終わったのは明け方5時ちかく。

旧東ドイツ、反体制ではないかと疑った劇作家を監視している
シュタージ(国家保安省)の男が、劇作家をとりまく人間たちの
自由な魂に突き動かされて、彼等を監視する立場から彼等を
守るという国を裏切る行為をしてしまう。

国家に忠実ゆえに冷徹となった男が、仕掛けた盗聴器から
芸術にふれ、芸術を生み出す苦悩を知り、おそらく愛というも
のも初めて知って、変わっていく。 彼の台詞はほとんどない。
目で、表情で、彼の内面の変化を表していく。
そして東西の壁崩壊後に。。。というお話。

静かに訴える力をもつ作品。いつまでも余韻が去らない。

未だ公式サイトがいきていた!! ⇒☆

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