2009年07月

まずはシングルから

アルバム「男と女 Un homme et une femme」発売後に、3枚
まとめてシングルCDとマルグリットライブ版が送られてくるものと思
っていた。
もうちょっとの我慢ね、我慢我慢と我慢の子だったところへシングル
とマルグリットが届いた!!
嬉しい思い違いをしていたというわけね。

オサさんの初シングルCD 「前山にて」/「行かないで」
                    (NE ME QUITTE PAS)

穏やかなな風にのって運ばれて行った先は記憶の中の風景。
あの石段を知っている。きっと私、前山に行ったことがあるのだわ。
そんな錯覚を起こしながら、オサさんの素直な歌声に引き込まれて
いくうちに、生あるものが還る場所はどこ?なんて、うっかり哲学し
そうになって慌てた。
私の身体も消え去って。。。あの梢だって軽々と飛び越えられる。。。
おぉ~宙を彷徨う魂となるのね、思わずハドリアヌス帝の辞世の句
「さまよえる、いとおしき魂よ」がよぎったりして。
なんという飛び散り思考。


意表をついたボサノヴァ調(ですか?)のシャンソン「行かないで」。
不思議なエキゾチシズムを漂わせて。
ジャパニーズシャンソンで歌ってないのが嬉しい。
愛の思い出、とりすがる心、言葉の表情が豊かになったオサさん。
いいわ~~惚れ惚れ~~ハート

そして「レオニー」

「青豆」「天吾」「青豆」「天吾」「青豆」。。。
読み出したら止まらない。夜が明けてきても読むのを止められない。
「1Q84」春樹の世界。
リトルピープルとは?空気さなぎとは?。。。そんなことは頭の片隅
に追いやって、青豆と天吾のファンタスティックな恋物語として読ん
で楽しんだ。


「レオニー」がクランクアップしたとの情報に、読み出したのが「イサ
ム・ノグチ」(ドウス昌代著)。
レオニーとは、イサム・ノグチの母親であるアメリカ人のレオニー・ギ
ルモアのこと。

渡米中の詩人ヨネ・ノグチ(野口米次郎)とニューヨークで出会い、イ
サムを私生児としてロサンゼルスで出産したのが日露戦争勃発の
1904年、明治37年だ。
レオニーを愛しているのかどうなのか煮え切らない態度の米次郎は、
イサムが産まれる数ヶ月前に故国日本に帰ってしまっていた。
出産の翌年、従来からの白人と有色人種(黒人)の混婚禁止に、蒙
古系との混婚禁止も加わる。

レオニーはイサムを日本で、日本文化に触れさせて育てようと考えた。
テディ・ベアを抱いたイサムを連れて、ヨコハマに向かう太平洋航路の
3等の乗客となったのが1907年。明治40年。
カリフォルニアでは、日本人排訴運動が激化した年だったらしい。
これから59歳で生涯を終えるまで、レオニーの波乱の人生が始まった。

ウィリアム・ブレイクの詩を少女時代から愛好したというレオニー。
おお、思い出すのは「ファントム」のエリックのお母さん。
そして、ブレイクの詩集を抱きしめて銀橋をいくエリックの姿だ。涙涙。
見えるわ見えるわ、あの時の春野寿美礼。

さてと、このレオニーの生涯を描いた日米合作映画で、メガホンをと
ったのは松井久子監督。

  詳細はこちら⇒☆

レオニーを演じるのは、英国のエミリー・モーティマー。
ついこの間レンタルしてきたウッディ・アレンの「マッチポイント」で
ジョナサン・リース=マイヤーズの妻になったアッパー階級のクネクネ
した女ではないの。
夫の秘密も知らないでべらぼうな無邪気さが怖ろしかった。

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それにしてもイサム・ノグチの、世界をまたに駆けた華麗なる女性遍歴。
フリーダ・カーロとの、夫の目をぬすんでの恋愛とか、もうとにかく
もててもてて女性の方がほおっておかないのね。


その昔、実家の祖母の部屋は、廊下からの扉を開けるとちょっとした
空間をはさんでその奥にあった。
空間のコーナーには、マッキントッシュ様な背もたれの高い椅子が2脚
並べてあり、祖母は自室に入れたくない人とはそこの椅子で話すのだ
った。
頭上にはイサム・ノグチ作の灯りがぶら下っていた。

クララ・シューマン

パスカル・グレゴリーの最近の仕事ぶりは?と、久しぶりにネットを
覗いてみたところ、おっ!近々公開の「クララ・シューマン」にダンナ役
でご出演。クララのダンナよ。ロベルト・シューマン。


   公式⇒☆

わざわざ映画館に行くこともないか。DVD待ちだ。

シューマン夫妻とブラームスとの、早い話が友情をこえた三角関係。
若かりし頃のブラームスはなかなかの美形だ。
危なっかしいぎりぎりのところで踏みとどまる恋って、苦しいだろうに。
そこは芸術家、3人3様の思いが作品に昇華されてより芸術性を深め
ていくということか。

クララには「善き人のためのソナタ」のマルティナ・ケデック。
この女優、いかにもドイツ的な骨太体形なのだが、演技は極めて繊細。
そもそもの活躍の場が舞台のようで、映画における日本での公開作品
が少なくて残念。
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