どうも私が留守らしい気配を察して動揺するのか、あれからの母
の様子が尋常ではない時がある。
昨日は、ヘルパーさんを従姉妹のさっちゃんだと思い込んでしまっ
たらしく、ずっとさっちゃんと呼んでいた。

もう私、お泊どころか長時間の外出もままならないのではと、意気
消沈。
麻実ターコさんと平幹二郎の「冬のライオン」を観る日を、あれこれ
考えていたものの、母の様子では最終地の千葉も危うくなった。
ヤマちゃんからは、下関で一緒に観ようと誘われたけれど行けそう
にない。

そのヤマちゃんからは。

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絵ハガキが届きました~いったい今度は何処を旅行中?
アルジェリアの砂漠を四輪駆動車で走って来たとある。
あれ?マラケシュに行ったのは何時だったかしら?確か昨年末は
ロシアとバルト三国だったよね?

「イングリッシュ・ペイシェント」を撮影した村や渓谷にも行かれた
とは、アルマシーが瀕死のキャサリンを抱いて歩いたあの渓谷かしら?
この場面のガブリエル・ヤレドの音楽には、たっぷり泣かされたわ。
  
頭の中の記憶に頼る旅を続ける私。
唐突すぎだが、気を失って大地に大の字にひっくり返っていたい時
には、ピラミッドを目指そう。
あれだけの石を切り整えて運んで積んだなんて、うぅぅ~気が遠くなる。
遠出が許されなければ、明日香にある蘇我馬子の墓らしい石舞台
古墳でも大丈夫、充分気を失える。
あの石は何処から。。。どうやって。。。
春らしい日がやってきたら、気を失いに行って来たいものだ。